バカ対バカ あるいは売国奴VS売国奴
民主党がバカ丸出しであることは、政権について1年数ヶ月で多くの国民が知るところとなった。しかし、今や自民党もまたそうであることが、本日報道された谷垣発言でよく分かる。
谷垣氏は、あろうことか海上保安庁職員の情報漏えいを「2.26事件」になぞらえたのである。ここまでセンスのない者をトップに仰ぐ自民党もまた、政権を任すに足りるか大いに疑問だ。
敵に塩を送るのは日本人の美学であるから、谷垣発言を立派と感じる軽率な人が出るかもしれないので、「2.26事件」と今回の事件の違いを明確にしておく。
1 2.26事件は明確な犯罪であるが、今回の事件は犯罪性が疑われているにすぎない。
※ 漏洩した「情報」が実質秘に当たらなければ犯罪ではない。
この点を質問された仙石幹事長はしどろもどろだった。
裁判でもこの点が最大の焦点となるだろう。
2 百歩譲って犯罪だとしても今回の事件は被害が軽微(裁かれなかった事件の証拠の漏洩)な上に、国民の知る権利に資したという大きな公益も得た。
これに対して2.26事件は大量殺人を犯した上にデモクラシーそのものを否定した。
3 2.26事件は軍部の一部が組織的に行った犯罪であるのに対し、今回の事件は個人が組織人のモラールと公益人のモラルの狭間で悩んだ上での行動である。
谷垣氏はインテリを気取っているようであるが、この程度の違いが分からないとしたら無能以外の何者でもない。
もし、彼が無能でないとすれば、答えは唯一つ。
自民党内の媚中派は、今回の事件で中国の国際的評判がさらに暴落したことを「大問題だ」と思っているのだろう。
民主党にだけ売国奴がいるのではない。前政権にだって中国に魂を売った政治家は大勢いた。谷垣氏は、政治姿勢や系譜からしてその一味である可能性が高い。
二大政党の争いは「バカVSバカ」なのか、それとも「売国奴VS売国奴」か?
私の見立ては、
といったところである。